嵩上げとは、家をそのまま持ち上げることです。
○地震によって家が大きく傾いてしまった。
○大雨の時には、近くの川が溢れて自宅が浸水してしまう。
○周りの家が高い基礎で新築されて、我が家が相対的に低く感じる。
○玉石基礎のためか、部屋によって床の高さがまちまちになっている。
○基礎を丈夫に造り替えたい・土台を入れ替えたい。
そうした時に、家をそのまま持ち上げて、今より高い位置に水平に固定できます。
また、耐震補強目的での基礎・構造改造もできます。
こんな時、嵩上げがお役に立ちます。
突然我が家を襲うゲリラ豪雨・台風による水害。
いつ何時にその被害に遭うか、わからない気候が続いています。
水に浸かれば家は確実に寿命を縮めます。
被害を食い止めるため、家をそのまま持ち上げることができます。
ご近所さんの新築された家は、みんな高い基礎の上に作られて、
いつのまにか我が家だけが低い位置に取り残されてしまった。
日当たりも良くないし、なにより湿気で家が傷むのが気になる、
そうした時にも嵩上げは良い選択肢となります。
玉石の基礎のためか、床が部屋によって凸凹。
特に水周りのある部屋は土台も傷んでいるのかひどく歪んでいる。
また、古い布基礎も割れたり折れたりしていて、地震の時に不安な場合、
嵩上げして基礎や土台を造り替え・取り替えることが出来ます。
では、嵩上げはどれくらい費用がかかるの?
嵩上げの費用も、多くの場合、曳家と同程度か、少し上回る程度です。
持ち上げる高さ、構造や立地条件にもよりますが、
同じ建物を建て直す場合に比べて、おおむね1/4~1/2が目安です。
床板を撤去した場合であれば、
上に70cm持ち上げて、30cm降ろす仕事の場合、
4万円~5万円/坪程度(1F床面積)。
25坪なら100万円~125万円位です。
(基礎工事や曳工事後の内外装の修復・リフォームの規模により、
総工事費は200万円~1000万円と大きく変わります。)
基礎ごと40cm持ちあげる場合には、400万円~800万円位。
(リフォーム費用は最小限で済む場合が多いです。)
基礎補強を目的とする場合、店舗や倉庫など、造作の床や
間仕切りの少ない建物であれば持ち上げる高さも少なくて済み、
安く施工できる場合が殆どです。
持ち上げる高さが高いほど、また間仕切り面が多いほど
嵩上げ後の修復も含めて費用はかかりますが、
それでも新築建替えと比べて遥かに安価に施工できます。
また、これを機に耐震壁・補強基礎などの施工も可能です。
もちろん、曳家同様、嵩上げ工事も、
解体費用や不動産取得税・固定資産税の追加はありません。
曳家同様、「お世話になっている大工さん・工務店さんに、
リフォームの部分は任せたい。嵩上工事だけ依頼できる?」
とのご相談ももちろん可能です。